まっ白な灰だけが残る

ひさびさにバクマン。が読みたくなって読み返してみました。
マンガを描くという悪戦苦闘を上手く少年漫画に表現したいい作品ですよね。

そんな中で自分の心に残ったシーンを無性に残しておきたくなったので、ここに記しておきます。

130ページ (話)の「熱と灰」から。
あしたのジョー』の台詞になぞっらって、シュージンがサイコーに語りかけます。

「真城くんはさみしくないの?」
「同じ年頃の青年が 海に山に恋人と連れ立って
 青春を謳歌しているというのに……」

「シュージンのいう青春を謳歌するってこととちょっと違うかもしれないが
 燃えるような充実感は なんどでもあじわってきた」
「インクだらけの原稿の上で」

「そこいらのれんじゅうみたいに ブスブスと不完全燃焼してるんじゃない」
「ほんのしゅんかんにせよ まぶしいほど まっかに燃え上がるんだ」

「そしてあとには まっ白な灰だけが残る」

 

これは、バクマン。の台詞というよりも、あしたのジョーの台詞というべきなのでしょうが、久しぶりに自分の心に熱くなるものがありました。
おそらく、私は社会人になってからというもの、それかもっと前から完全燃焼をしていなかったのだと思います。
長時間労働とかそういう肉体的な追い込みとかでないにしても、本当に「自分ができることをやりきったのか!?」と問われると、なかなかYesと言えない日々です。

大人になると言い訳ばかりが上手くなってしまい、上手くいかない事や頑張れないことに対しても正当化できるようになってしまいます。
でも、だからこそ、本当に全身全霊を持って打ち込み、失敗しても後悔しないような生き方へ憧れてしまいます。

私はこれから先、まっ白な灰になる程に完全燃焼できるでしょうか?
そういう若さは持ち続けていきたいものだと、強く思いました。