『俺たちは機械じゃねぇ!』

先日、スシローに行ってきました。世間ではIT活用で有名だそうで。
その時に思った事を、冷静に振り返りながらも、書き綴ります。

全体的に違和感があったのは、大きく以下の点です。
・カウンターが何席も空いているので座ろうとしたら、受付登録して番号を発行しろと退けられる
・会計をレジで精算したら、クーポンがない場合はセルフレジでお願いしたいと言われつつ対応される

これらに共通する所は、行き過ぎたIT化によって過剰に人間の行動が単純化・マニュアル化されており、”機械的な”対応しかできてないということではないでしょうか。
まさにタイトル通りのセリフを吐き出したかったです。人間が機械に使われている状態ですね。

上記の対応はどちらも同じ人間の話でしたので、一概にIT化が悪いとは言い切れません。単純にその方のマインドというか、別の記事で書いたコンピテンシーの問題でもあるので、「便利な仕組みに対し受動的であり、決められた職務範囲を守ることに注力する」という状態だったとは考えられます。
しかし一方で、ガチガチのルールの中でも時には柔軟に対応した方が顧客にもスタッフにも相互にとって満足度が高いと判断し、行動できる人もいるはずです。(コンピテンシー高め)

ただ今回のことで、少しIT化が怖くなりました。
AIの導入で人間が奪われる仕事があるという話もありますが、ただ単に業務効率化や管理のシンプル化(管理コスト圧縮など)を目的としたITシステムの導入でも、色々と便利になりすぎると人間の思考を奪い、人間の行動をただのロボットへ促してしまう危険性を孕んでいるということですね。

機械的な仕事ばかりをしていたら、それは仕事ではなくただの作業になってしまう、という台詞を倍返しする某ドラマで聞いたことがありますが、まさにその通りだと思います。
ただお金を貰う為のパートタイムの仕事だったので作業でも構わない、という価値観もあったかもしれませんが、同じ時間働いて対価を得るなら、自分の場合はもう少しその中でもやりがいを見つけて顧客に価値を提供できればいいかな、と思いました。


ちなみに、タイトルはあるマンガが元ネタになっています。
人生の中で一度は言ってみたい台詞ですね。もちろん、違和感のない文脈の中で。