きらきらをさがして

いまさら。かもしれませんが。
まんがタイムきらら系列の芳文社な作品が好きかもです。

GWであることをいい事に、amazon primeな特権でいくつかの作品を観ています。
さきほど、『こみっくがーるず』を観終わりました。

芸術系の変人な集まりという意味では、『ひだまりスケッチ』にも近いものがありますが、実際にプロとしての悩みがある、という点ではこの作品の方が、より「産みの苦しみ」に向き合っている気がします。
ひだまりは、それはそれでよい作品ですが、学生の等身大な悩みというか、より日常に近い学生達の内面を描いているのかと。
芸術科の変わり者という、少し日常から遠い存在にあるような人たちも同じ様に学生の悩みを抱えて、傷つきながらも成長していくのか、という所に共感する要素があるのは近いかもですね。やんちゃアパート万歳です。

こみっくがーるず』は、プロとしての葛藤というか、「本当に自分は作品を生み出せるのか? 生み出しているのか?」という所に向き合う所が、いいのかなと素直に感じました。
成熟し切っていない事はわかっているし、まだまだ未熟な所があることは本人も周りも自覚しているけれど、それでも前に進むことでしか自分の存在価値は示せない。
例え周りと比べて下手くそと呼ばれようとも、自分自身の未熟さに自己嫌悪に陥ることがあろうとも、それでも前に進むしかない。
「逃げ出してもいいんですよ」という言葉は、プロである以上、なかなか掛けて貰えない。甘えなんて許されない。仕事としてある以上、半端だろうが自分の中で折り合いをつけて、自分が現時点でできる限りのものを出し切る。
そして、その結果の積み重ねで、自分の中の表現が少しずつ向上していく。

漫画というテーマで表面的に捉えるのではなく、その「漫画」が自分にとっての「仕事」や、もっと言うと「生き様」だとしたら?
そう思うと、なにかたいせつな事を教えて貰っているようにも思えます。
そういう勇気を貰える作品ではないでしょうか。


芳文社でいうと、『うらら迷路帖』もよい作品ですね。
けものフレンズが同時期に放送されたり、というタイミングに恵まれない放送の妙があった為、2期が制作される見込には暗雲が深く立ち込めているようですが、だからといって作品自体の価値が下がる訳ではないと思います。
占い師の修行を積み、いずれは頂点を極めるために努力に打ち込む、という所は似ている気がします。

こういう、「何かをつくる」とか「何かに打ち込む」というのは、自分の好みなのかもしれません。
例をあげるなら、『NEW GAME』とか、『ステラのまほう』とか。
あと、やや毛色が違うかもしれませんが、『ガーリッシュナンバー』とか。

こういう心動かされた作品に対して、自分の心情を吐露することは、自分の中の表現を高めることにもつながるのかもしれません。

世の中にアニメ作品や漫画作品は数多くありますが、少しでも多くの人に伝われば良いな、と願ってやまないです。
少しでもより優しく、美しい世界でありますように。